昔々ある所に、「シンデレラ」と勝手にあだ名をつけられた可哀相な隼人がいました。
隼人には継母と二人の姉がおり、毎日のようにいじめられていました。
今日も継母の骸は、理不尽な要求を突きつけます。
「なぜデザートにチョコレートを用意しないのですか!」
「食いたいなら勝手に食って糖尿病疾患して果てやがれ!」
骸だけなら隼人も負けないのですが、
「ダメじゃない隼人、お母様にそんな口きいちゃ」
「うぐっ姉貴……!」
上の姉のビアンキを前にすると、どうしても気分が悪くなってしまうのでした。
「二人ともノリ良すぎだから!」
唯一の味方である下の姉の綱吉は、いつも二人から隼人を庇ってくれました。
綱吉は座り込んでいる隼人に優しく声をかけました。
「大丈夫?」
「う……はい……」
「なら早くチョコレートを買ってくるんですね」
「お前本気で病気なるぞ!?」
「クハっ、この僕が糖分などに冒されるとでも?」
「あー、そうだな、もう冒されてるもんな、アタマが変な病気で」
綱吉は心底どうでもよさそうに言いました。
骸の相手をまともにしていては精神がもたないからです。
「ビアンキも、ゴーグル渡しといただろ?」
「せっかくのドレスに合わないわ」
「着けてくれないと話が進まないんだよ!」
いつも一生懸命な綱吉を、隼人は尊敬していました。
「お気遣い感謝します十代目……俺、がんばりますから!」
「獄寺くん……」
「隼人もこう言ってることだし、平気よ」
「ふぐはぁっ」
「全然平気じゃないし!!」
「クフフ、いい気味ですね。僕を差し置いて綱吉くんの右腕を名乗ろうとするからですよ」
「もうシンデレラ関係ないなお前ら!」
こうして、シンデレラは嫌になるほど面倒くさい毎日を過ごしていました。
そんなある日。
「おや、これは珍しい」
骸が一通の手紙を受け取ってきたのです。
それはお城で開かれる舞踏会への招待状でした。
「あそこの王子が嫁候補を探してるって噂よ」
「別に嫁入りする気はありませんが、乗っ取れば裕福な暮らしも夢ではありませんね」
「物騒だなおい!」
綱吉のツッコミも甲斐なく、骸はいそいそと身支度を始めてしまいました。
「豪勢な料理も出るみたいだし、参考になるかしら」
どうやらビアンキも行くつもりのようです。
それぞれが支度に取りかかる中、綱吉が隼人に問いました。
「獄寺くんも行く?」
「十代目が行くならお付き合いします」
綱吉を一人で舞踏会に行かせて、これ以上悪い虫がついては大変です。
虫は一匹で充分です。
隼人も一緒に行く気でいると、戻ってきたビアンキが困ったように言いました。
「大変、隼人の舞踏会用のドレスを用意してないわ」
「うぐあぁっ」
「獄寺くん!? ちょ、ビアンキ! ゴーグル!!」
「あら」
服を着替えるときに外したままでした。
「おや、もう時間がありませんね。急がないと始まってしまいます」
「え、でも、獄寺くんが」
「捨て置いても大丈夫ですよ。ほら、行きますよ綱吉くん」
「ちょ、待っ――」
意地悪な継母と姉たちは、シンデレラを置いて舞踏会へと出かけてしまいました。
隼人が目を覚ます頃には日も暮れて、窓からは遠く城の明かりが見えました。
今頃、みんな楽しんでいるのでしょう。
そう思うと隼人は一層悲しくなってきました。
「十代目のお供すらできないなんて、右腕失格だ……!」
このお話はシンデレラのお話です。
なので、ここで突然、隼人の前にキラキラ光るものが現れました。
光はやがて人の姿へと変わり、ひょいと片手を挙げて言いました。
「チャオっス」
星のついた杖を持った魔法使いが現れたのです。
「あ、あなたは」
「お前の願い、叶えてやる」
魔法使いはそう言うと、魔法の杖を一振りしました。
するとどうでしょう。
隼人の服は素敵なドレスに。
カボチャは立派な馬車に。
亀のエンツィオは跳ね馬ディーノに。
ヒバードは御者の雲雀に。
それぞれ変わってしまったのです。
隼人は驚きすぎて言葉も出ません。
「これで舞踏会に行けるぞ」
魔法使いは満足そうに鼻で笑いました。
そしてカボチャの馬車に隼人を押し込めると、ディーノの手綱を引く雲雀に向かって、グッと親指を立てました。
「後は任せたぞ」
「まぁ気が向いたらね」
雲雀は興味なさそうに返事をすると、勢いよく鞭を振りました。
見事にディーノに当たりました。
「痛っ、ちょ、マジで打つなよ!」
「早く走りなよ」
「待っ、走るから! 走るから!!」
ディーノは半泣きになりながらも、カボチャの馬車を引いて走り出しました。
あっという間の出来事です。
シンデレラが状況を理解するころには、とっくに城の前に到着していました。
お城の中はにぎやかな音楽とたくさんの人であふれていました。
「なかなか高級な食材を使っていますね」
様々な料理をつまみながら、骸は虎視眈々と王子の背後をうかがっていました。
隙があれば契約を結んでしまおうという魂胆です。
そこに、綱吉が慌てた様子で駆け寄って来ました。
「おい骸!」
「どうしたんですか?」
綱吉は息を整えながら、頬を紅潮させて向こうを指差しました。
「あっち、チョコレートが噴水みたいに、なってたぞ!」
「それは本当ですか!?」
「マジで、あっち、早く!」
綱吉に手を引かれるまま、骸は急ぎ足でチョコフォンデュの所へと向かいました。
「……それにしても隙のない人ですね」
風に乗って聞こえた呟きに、武は小さく笑ってしまいました。
「そりゃあんな殺気向けられればなー」
まるで針で刺してくるような殺気でした。
「さて、と」
武は改めて会場を見回しました。
それぞれに美しく着飾った女性がたくさんいますが、武の目にはどれも同じに見えます。
一夜限りのダンスの相手を選ぶこともできないでいると――
「なんか騒がしいな」
入り口の方から、徐々にざわめきが広がり始めました。
そして、その発信源はすぐに姿を現しました。
輝く銀色の。
鮮やかな若葉色の。
炎。
シンデレラの美しさは、すぐに王子の目にも留まりました。
行動力と機動力には定評のある武です。
すぐさに隼人に駆け寄り、その手を捕まえました。
「獄寺じゃん。何してんの?」
「おわ、何だお前か」
見知った顔を見つけたことに安心したこともあり、隼人は特に何も気にせず目的を告げました。
「十代目が来てるはずなんだが」
「ツナ?」
「パイナップルの馬鹿野郎もたぶん一緒だ」
挙げられた特徴から、武はさっきまで睨んできていた人物と、彼を呼びに来た小柄な少年を思い出しました。
「それなら……いや、それより腹減ってねぇか?」
「別に」
はっきり明瞭な返答です。
しかし武も引きません。
「飲み物は? 喉渇いてないか?」
「いらねぇ。つか邪魔すんならあっち行ってろ」
そう言われた途端、武は嬉しそうな顔をしました。
今まで誰からも当たり障りのない態度ばかりとられていた王子にとって、シンデレラの「邪険にする」という反応は新鮮で、唯一のものだからです。
周りの美しい女性に興味を持てなかったのも、きっと隼人の存在が気になっていたからでしょう。
「ったく、こっちも暇じゃ――」
ふと視界の端をかすめた姿に、隼人は短い悲鳴をあげて武にしがみつきました。
「え、ちょ、何?」
何やら尋常ではない雰囲気です。
隼人はぐいと顔を近づけ、小声で言いました。
「しばらく壁になりやがれ」
「壁? あ、もしかして上の姉貴?」
「わかってんなら、うわ、ヤバイ!」
どうしたものか懸命に打開策を考えていると、ぐいと手を引かれました。
「こっち」
武は隼人の手を掴んだまま、器用に人の間を縫って、人気のない場所へと連れて行きました。
王子はなんとかしてシンデレラの気を向かせたいと願いました。
風の通るバルコニー。
「ここなら平気だろ」
柵に背を預け、武は気さくな感じで笑いました。
「……一応、礼は言う」
「うん」
ガラスで音楽が少し遮られただけなのに、舞踏会が別の世界のように思われました。
バルコニーには二人だけしかいません。
「今日は俺に会いに来てくれたとか?」
「寝言は寝て言え」
「今夜中に結婚相手決めないとよその国から嫁さん貰うんだ」
「この国も安泰だな」
「相変わらず素っ気無いなー」
笑いながらも武の視線は隼人からはずれません。
隙を狙う狩人の目です。
「なぁ、獄寺は好きなヤツとかいねぇの?」
「いねぇよ」
それに気づくこともなく、隼人は会場に目を向けました。
王子など最初から眼中にない模様です。
「つかいい加減、十代目探すの手伝いやがれ」
「そんなにツナが大事かよ?」
「変な虫を寄せ付けやすいんだ、しっかり守って差し上げないと」
「……獄寺も、そうだよな」
動き回る人々を注視していたため、隼人は腕を引かれたとき、一瞬何をされたか判断できませんでした。
目の前に見慣れた顔。
わずかな光を瞳に吸い込んで、鋭くきらめく。
「俺だって気が気じゃないんだぜ?」
その口許だけが笑んでいました。
ゆっくりと指先で触れた唇はわずかに濡れていました。
何をされたか。
徐々に理解した隼人は瞬時に顔を真っ赤に染め、
「――は、は、果てろぉお!!」
両手で武を突き飛ばしたかと思うと、バルコニーの柵に足をかけました。
「ちょ、まっ」
「今度会ったらブチ殺す!」
止めようとする手から逃げるように、隼人は柵を蹴りました。
ふわり、ドレスが宙に舞い。
夜色に映える残像を残して。
驚いたシンデレラは慌てて舞踏会をあとにしました。
バルコニーの真下、着地点にはちょうどよくカボチャの馬車が待っていたのです。
隼人は転がるように乗り込むと、雲雀に言いました。
「今すぐ出せ!」
「わお、僕に命令する気?」
「早く、追ってくるかもなんだよ! 競争に負けてもいいのか!?」
「競争……」
雲雀は高く腕を振り上げ、鞭をしならせました。
長い鞭は座って休んでいたディーノに直撃しました。
「ぐわぷっ!?」
「休憩は終わりだよ」
「口で言えよ口で!」
「早くしなよ……」
ひゅんと鞭が鳴ります。
「わかったわかりました!」
ディーノは立ち上がり、しぶしぶ馬車を走らせ始めました。
「追われるなんて、何したの?」
「何もしてねぇよ! むしろ、されたって、言うか……」
隼人は無意識に口許を拭いました。
「別にどうでもいいけど、彼は何?」
「は? 何言っ――」
嫌な予感。
雲雀の視線は窓の外を向いています。
おそるおそる、隼人も横を向くと、そこには――
「もう帰るのかよ? もう少し話とか」
「うわああぁあぁ!!」
馬車の真横を走っていた武に、隼人は渾身の力でガラスの靴をぶつけました。
「わっ――」
直撃したかはわかりませんが、ひとまず危機は回避できたようです。
しかし、視界から姿が消えても、震えが止まりません。
「おもしろい」
本気で怯える隼人とは反対に、雲雀が楽しそうに鞭をふるいます。
「追いつかれたら咬み殺すよ」
「ままマジで?」
「できないの?」
「やります!」
ぐん、と一気に馬車の速度が上がりました。
なかなかの速さです。
これなら逃げ切れるかもしれません。
「あ、赤ん坊から聞いたんだけど」
「こんな時に何だよ!?」
「僕たちにかけた魔法、十二時に解けるから」
「………………は?」
「十二時過ぎたら、僕たち元の姿に戻るって言ってるの。日本語通じるでしょ?」
元の姿ということはつまり、雲雀はヒバードに、ディーノはエンツィオに戻ってしまうということです。
現在時刻は十一時五十分。
あと十分で自宅まで逃げ帰らなければ、何かを失ってしまう危険性大です。
「そ、な、ばっ」
「何?」
「そういうのはもっと早く言いやがれ! あとそれならもっと急ぎやがれぇえ!」
「言われなくてもそうしてるじゃない」
雲雀は面倒臭そうに顔をしかめました。
小さなストレスはすべてディーノへと向かいます。
「時間ないんだから、もっと速く走ったらどうなの?」
「ムリムリもう限界!」
「新しい世界でも見てくる?」
「ちょ、恭弥、痛い!」
御者は冷血無情です。
隼人は可哀相なディーノから目をそらし、馬車の後方を見遣りました。
城の明かりも遠くなったものです。
さすがの王子もここまで追ってくることはないでしょう。
追ってくるはずがありません。
追ってこないはずです。
追ってくるなんて。
その瞬間、後ろをうかがった跳ね馬とシンデレラの叫び声が重なりました。
「「来たああぁぁぁあぁ!!?」」
「わお、やるね」
土煙を巻き上げ、武が馬車のすぐ後ろにまで追いついてきていたのです。
「おーい」
手を振ったりなどして、心なしか余裕に見えます。
「忘れ物だぞー」
「テメェにくれてやったんだよ!」
「え、でも俺そういう趣味ないし」
「意味違ェ!!」
「それに俺、」
まったく乱れていない呼吸。
「ガラスの靴なんかより、」
春風のように爽やかな笑顔。
「獄寺が欲しい☆」
馬車の窓にかかった――手。
シンデレラは夢であればいいと思いました。
「うわぁああぁっ!?」
まさしくホラー映画です。
窓からはがそうとしても、向こうの握力が強くて叶いません。
「なんで追いつくんだよ! なんで追いつくんだよ!?」
「足には自信あるし」
「こっち馬車なんだぞ一応!」
「え、人力車じゃねぇの?」
「そうそうしかも二人分のハンディ付きっていう、だから恭弥痛い!」
「無駄口叩かずに走る」
「すみません!」
「……すげぇ女王様だな」
「あぁ、ぶっちゃけ俺も引いてる」
「何?」
「「何も」」
初めて息が合いました。
けれど今は関係ありません。
今、最も重要なのは――
「テメェいい加減あきらめろ!」
「好きだ☆」
「話を聞けぇぇ!!」
「幸せにする自信あるし」
「そんなの自力で手に入れる!」
「かっけー」
「だからあきらめろ!」
「イヤだ」
「こっの――」
ふと、シンデレラはドレスや馬車から光が泡のようにあふれていることに気がつきました。
「あ」
「うおっ」
「ひっ」
「え?」
光が包み込むように膨れ上がったかと思うと、一瞬にして煙に変わり、何もかもが元に戻ってしまいました。
跳ね馬ディーノは亀のエンツィオに。
御者の雲雀はヒバードに。
カボチャの馬車はただのカボチャに。
そして隼人は――
「うおあービビったぁー」
武が見事にお姫様だっこでキャッチしていました。
「何これ手品?」
隼人は予想外の展開に放心状態です。
目の前で手を振っても無反応です。
どうしたものか考えた末、武は隼人の額にキスを落としてみました。
「ぎゃあっ!」
悲鳴と共に殴られました。
正気を取り戻した隼人は、早速腕の中で暴れ始めました。
うっかりすると落としてしまいます。
「なんで抱えてんだよ! 降ろせ!」
「え、なんで?」
降ろす気はないようです。
むしろ連れて帰る気のようです。
シンデレラ、ピンチです。
「なんでって、お前、つか、なんで追ってきたんだよ」
「一緒にいたいから」
「な、なんで一緒にいたいんだよ」
「獄寺が好きだから」
「だ、だから、あんなこと、したのか」
「うん、唾つけとかなきゃ危ねぇなーと思って」
「わけわかんねぇよ」
「うん」
「……なんで俺なんか、す、すっ」
「好き?」
「とか言うんだよもっと他にも」
「いない」
表情は笑顔のままですが、まとう空気は真剣そのものです。
「世界中どこ探しても、俺が好きなのは、獄寺だけだ」
恥ずかしい台詞を恥ずかしげもなく。
何も包み隠すことのない。
隼人は熱の逃げない頭で、失いそうになる言葉をかき集めて、繋いで、こぼしました。
「……言ってろ」
「うん」
こうして王子はシンデレラを手に入れ、二人は幸せに――
「ま、ちょ、待て! 何勝手に締めようとしてんだ!」
「どうした?」
「このあと別れて翌日ガラスの靴で探し出すストーリーだったろコレ!」
「靴ならここにあるぜ?」
武は器用にも隼人を抱きかかえたまま、片手で靴を履かせました。
「えーっと、あー、あなたこそが俺の探していたシンデレラだー」
「この大根が!」
「獄寺、結婚しよう」
「断る!!」
もはやストーリーも何も関係ありません。
隼人は再び暴れ出しました。
しかし落としてしまう様子はありません。
多少の衝撃ではびくともしないほどがっちり抱きかかえられています。
「はーなーせー!」
しかし早々にこの腕から降りないと連れて行かれてしまいます。
そうなれば無事ではいられません。
シンデレラ、貞操の危機です。
その直感を裏付けるように、武が静かに告げました。
「獄寺、いい加減おとなしくしてくれないと、この場で×××××に×××××して×××××するぞ?」
「――っ」
叫び声は強引に奪われ、呼吸のすべさえも奪われてしまいます。
しばらくしてから、武はにっこりと笑いました。
「心配しなくても、城に戻ればちゃんとベッドがあっからよ」
そして足取り軽やかに、城へと走り始めました。
速いです。
ともすれば馬車よりも速いです。
隼人は現実逃避のように「そりゃ追いつかれるわ」と思いました。
これが夢であればいいとも思いました。
「あ、そうだ」
「んだよ。やっと離す気にでもなったか」
「ひとつ言い忘れてた」
「何だよ」
「獄寺、愛してるぜ」
爽やかに。
ろくでもないことを。
真っ赤な顔にうっすらと涙を浮かべ、隼人は腹の底から叫びました。
「お前なんか果てちまえ!!」
こうして、二人は幸せになりましたとさ。
「幸せっていうか、山本だけ幸せっぽいんだけど」
「嫌よ嫌よも好きの内というでしょう」
「うーん、まぁ結局仲いいもんな、あの二人」
「それに本気で嫌なら逃げ帰ってきているはずでしょう」
「もう一ヶ月だっけ」
「早いものですね」
「さみしいなぁ」
「おや、綱吉くんには僕がいるじゃないですか」
「さみしいなぁ」
「無視ですか」
「いつでも遊びに来てって言ってたし、ちょっと様子見に行ってみようかな」
「ノロケて当てられるだけですよ」
「幸せビーム?」
「幸せビーム?」
「当てられるって言うから」
「意味が違います」
「まぁ、幸せならいっか」
「綱吉くんも幸せになりたいですか?」
「……今お前の考えがわかったぞ」
「超直感ですか」
「来るな近寄るなこっち見るな!」
「クフフ、照れる姿も可愛らしいですね」
「ぎゃっ――」
めでたし☆めでたし