○ 注意書き ○
この『 酔ひもせす 』は、とりあえず前哨戦は何ともないですが、
途中でエロ18禁小説になります。
ので、まずは
・実年齢・精神年齢が18歳未満
・男性同士の性的表現が苦手ていうか嫌い
・現実と非現実の違いがわからない
以上に当てはまる方は閲覧を遠慮してください。
あと、多少マニアックプレイです。
どことなく、お下品です。
はい!今ちょっと何か不穏な気配を感じ取った方!
急いで右上の閉じるボタンをクリックしてお戻りください!!
18歳以上だし案外何がきても大丈夫ですよ!
という方のみどうぞこのまま下へスクロールしてお進みください。
最後に、そこはかとなくジョスペ臭もするので注意\(^o^)/
***前哨戦***
酒の肴に交わす思い出話は尽きることなく。
日の変わりを告げる柱時計の音に、ジョットはグラスを置いて懐中時計の蓋を開けた。
「もうこんな時間か」
晩酌の延長で始めた席だったが、かれこれ三時間も呑みっぱなしだったのか。
「そろそろ寝るか?」
そう言いつつも、Gは構わずジョットのグラスにワインを注ぎ足した。
雨月と自分のグラスにも並々と注ぐ。
「いや、もう少し」
「じゃあ――」
言いかけたところで、扉が音を立てて開けられた。
「……ジョット」
かけられた声に、わずかに酔いの色を見せる頬を弛める。
ジョットはグラスに口をつけたまま、深夜の訪問者を手招いた。
訪問者――デイモンは整った眉をひそめると、ジョットに歩み寄り、静かにも怒気を含めた声音で問うた。
「んー、明日も早いというのに貴方は何をしているのですか?」
ピリピリと肌を刺す空気を物ともにせず、ゆったりと肘かけにもたれながら問い返す。
「ベッドに俺がいなくて寂しかったのか?」
「ばっ、ふざっ、ふざけないでください!」
一気に顔を赤く染めたデイモンの反応に、ジョットはくつくつと喉を鳴らした。
処女でもないのに、どうしてこれほどまでに可愛い態度をとってくれるのか。
「べ、別に貴方を迎えに来たわけではありませんっ」
言い訳染みた訴えを軽く無視して、掲げるようにしてグラスを差し出す。
「だったら、お前も一緒に飲むか?」
「お断りします」
ふい、と視線をそらした隙に、
「まぁそう言うな」
ジョットは葡萄色の液体を口に含みつつ、その襟首を掴んで引き寄せると、
「んぅっ!?」
舌を絡めるようにしてそれをデイモンの咥内に流し込んだ。
すべて飲み込むまでキスで口を塞いで。
白い喉が上下したのを見て、ジョットはデイモンを離した。
「なっ、なにすっ」
途端、くらりと世界が揺れる。
舌根を甘く焼くような熱を感じつつ。
認識した頃には、デイモンはジョットの膝にしがみつくように、その足元に跪いていた。
耳許にくつくつと笑い声が触れる。
「本当に弱いな」
「う、うるさっ――」
顎を捕まれ、再び否応なく喉へと液体を落とされる。
「ふぁ、んっ、んくっ」
さらに執拗に絡む舌が。
体が熱を蓄積して、対照的に力を失っていく感覚。
「人前でいちゃつくな死ね」
ひゅん、とジョットの耳元を何かが過ぎた。
軽い音を跳ねさせて、足元にコルク栓が転がってくる。
どうやらGがテーブルの上に置いてあったのを投げつけたらしい。
ジョットはいつもと変わらない表情の読みにくい顔でGを見遣った。
「危ないな」
「この節操なしが」
「こんな可愛いのが目の前にいたら仕方ないだろう」
そう言って、ジョットはぐったりとしているデイモンの蒼髪を愛おしげに撫でた。
ひゅん、と頭の真横をふたつめが通過する。
「よけんなよ」
「よけるだろ」
みっつめも容易によけてから、ジョットは真顔で問うた。
「お前どうしてそんなストイックなんだ」
「テメェはなんでそんな馬鹿なんだろうな」
「あぁ、不感症か」
「死ね!」
よっつめはデイモンに当たりかけたが、ジョットが受け止めてすぐさに投げ返してきた。
一瞬にも関わらず正確にGの眉間を狙っていたが、首を傾けただけでよけられてしまった。
「よけるなよ」
「よけるっつの」
「こらこら、ふたりとも」
「それかアレだ、まだ童貞か」
「とっくに捨てたっつーの」
「あまり騒いでは」
「どっちにしろ使わんと腐るぞ」
「テメェのひねり千切ってやろうか」
「いけぬゆえ」
「あっ、まさかお前イン」
「その口撃ち抜くぞゴラぁ!?」
「いい加減にせぬと」
「おぉっ、図星か!」
「んなワケあるかぁ!」
「――怒るが?」
静かにも刺すような殺気をまとって。
ジョットとGは思わず口を閉じ、おそるおそる雨月を見遣った。
そこにあるのはいつもと何ら変わらぬ笑顔であるが、しかし、細めた双眸がまったくといっていいほど笑っていなかった。
悲鳴を噛み殺して、恐怖に体を固める。
「喧嘩も、ほどほどにするでござるよ?」
ふたり同時に頷いて見せると、雨月も満足そうに頷き、まとう空気を一瞬にして柔らかいものへと戻った。
「なれば、良し」
ジョットとGは安堵するように、長く息を吐き出した。
普段穏やかな者ほど怒らせるとおっかないとはよく言ったものだ。
「そういえば、デイモンは大事ないか?」
「えぇ、これぐらい、平気です」
テーブルを掴むようにして立ち上がる。
一滴も飲めない下戸だと聞いていたが、その表情に酔いの色は見受けられない。
「邪魔、しましたね。失礼します」
怪訝そうにするGを睨み、気を遣ってくれた雨月には丁寧に頭を下げてから、デイモンはきびすを返した。
「デイモン、待て」
呼び留めも無視して、扉が音もなく閉まる。
「……ったく、しょうがない奴だな」
ジョットはグラスをあおって空にすると、やれやれと立ち上がった。
「俺も失礼する、おやすみ」
「あぁ」
「良い夜を」
軽く手を振り、ジョットは足早にデイモンを追いかけて部屋を出ていった。
***本番戦(雨月×G)***
再び扉が閉まるのを見届けてから、雨月はGのグラスにワインを注ぎ足した。
「睦まじいことでござるな」
「甘やかしすぎなんだよ」
淡く透ける赤色の液体を揺らし、舐めるように少しだけ口に含む。
甘ったるい味。
選ぶワインを少し間違えたか。
テーブルにグラスを置き、イスに深くもたれかかりながらGは愚痴をこぼした。
「ったく、ほっときゃいいもんを」
「やきもちでござるか」
「はぁ?」
まったく予想外の問いかけに、思わず変な声が出てしまう。
その表情に笑いながら、雨月はさらに言葉を足した。
「幼馴染みを他人に取られて寂しいなど」
「あるわけねぇだろ」
間髪入れず否定し、脇に置いていた箱から細い紙巻き煙草を取り出して火をつける。
深く吸い込んで、煙を天井へと吐き出す。
「むしろ面倒なもン次々増やしやがってって感じだ」
「ははっ」
「言っとくがテメェもそン中に入ってんだからな」
初めて会った時は言葉さえ通じなかった異国人。
そんな荷物をイチから教育するというのはなかなか面倒な仕事だった。
言葉、習慣、文字の書き方、あるいは服の着方から脱がせ方まで。
Gは煙草をくわえたまま、テーブルに頬杖をついた。
「まぁ、お前はまだ優等生なほうだよな」
「それは光栄にござる」
くすり、とグラスの中に笑みをこぼす。
少しの静寂。
ふと、Gは扉の方を見遣りながら呟いた。
「……アイツら、まだいるな」
促されるように目を遣ったところで姿は見えないが、確かに二人分の気配がそこに留まっている。
「痴話喧嘩でもこじれているのでござろうか?」
しかし二人の声は聞こえてこない。
彼らの喧嘩というと、とにかくデイモンが一方的に怒鳴り続けているのをよく見かけるのだが。
部屋を出るか飲み直すかを考えつつ耳を澄ませていると。
甘い。
誰かの艶っぽい声が聞こえた。
「アイツら……っ」
Gの眉間に深い皺が刻まれ、雨月の表情には苦笑が浮かんだ。
「盛んでござるなぁ」
「なんつーとこでおっぱじめてんだ馬鹿か!」
濡れた声は断続的に聞こえ、こらえているだろうことは察せられるが、それでも。
Gは震える指先で煙草を握り潰した。
これで部屋を出るという選択肢は完全に消えた。
前髪をかき上げたままで俯くGに、雨月は困ったように提案した。
「その、笛でも奏じようか?」
聞こえてきたのは、ため息。
「いや、いい。それより」
半分ほどで折れ曲がった煙草を灰皿に捨て、Gは立ち上がって雨月に歩み寄った。
雨月の脚を分け広げるように膝をつき、漆黒の瞳を間近に見下ろして。
誘うようにあだっぽく、笑う。
「俺たちも、遊ぼうじゃねえか」
雨月は驚いたように軽く目を見開き、それからゆっくりと細めた。
「酒が過ぎたようでござるな」
「あぁ、だから醒めるまで付き合えよ」
伏せられたワイン色の睫毛を眺めつつ、
「承知した」
獣のようなキスを受け入れて。
着衣をすべて脱ぎ去ってテーブルに腰かける裸体を眺め、嘆息をもらす。
「やはり、美しいな」
白い肌の感触を楽しむように、そっと手の平を押し当てる。
適度につけられた筋肉と、押し返してくる脈動。
「……男の体なんか、見てもつまんねぇだろ」
「いいや、Gは本当に、彫刻かと見紛うほどに美しい」
「はっ、趣味悪ィ」
愛おしげに唇を這わせながらゆっくりと押し倒して。
雨月は太股を持ち上げつつ、足の付け根からその中央へと舌を絡めた。
「ん……く、ぅ……」
ゆるやかな刺激に細い身体が震える。
丁寧に唾液を塗りつけて。
「そういえば、Gは童貞でなかったのだな」
「はぁっ!?」
起き上がりかけた肩を押さえつけられる。
さらに腰が持ち上がるほど高く膝を抱えられたと思うと、後口にも舌を這わせてきた。
「ちょおまっ、待てっ」
「確かに最初から慣れた感じはあったが、男は私が初めてで良いのか?」
「ばっ、そんなの、今聞くことじゃ、ぅあぁっ」
唾液を含ませ、無理やり押し広げるようにして舌をねじ込まれる。
「ふぁっ、あっ……んっ」
浅い挿抜と。
蠢いて。
自身に絡む指と。
血流が。
「首っ……いてぇっ……」
ギブアップするように何度かテーブルを叩くと、雨月は笑いながら愛撫を中断した。
抱えていた膝を降ろし、うっすらと浮かぶ涙を指先で拭ってやる。
「さすがに固いテーブルの上では無理でござったか」
「ベッドでもキツイんだよこの体勢は」
上半身を起こして首をぐるりと回す。
「あー、萎えた。もうやめる」
「そうは言っても」
唇に指をあてられるまま黙ると、扉の向こうの声はさらに激しさを増していて。
「まだやってんのかよアイツら……」
Gはため息と共に、再びテーブルの上で横になった。
猫のようにしなだれる身を見て何か思いついたのか、雨月はワインの瓶を手に取った。
軽く振って水音を確かめる。
「まだ飲む気か?」
「いや、どうせならもう少し遊んでみようかと」
「変なコトじゃねぇだろうな」
にこにことした笑顔に何か不穏なものを感じつつ、促されるままに足をテーブルの上に乗せる。
横抱きに持ち上げられるのかと思ったが、そうでもないらしい。
「膝を締めるでござる、そう、きつくな」
両の太股を隙間ないように閉じ、膝を緩やかに折り曲げた状態で。
雨月はGの胸の上でワインの瓶を傾けた。
「ひゃっ、なっ、つめたっ!?」
透ける赤色の液体は胸からへそを通り、Gの下腹部に小さな泉を作った。
「な、なんっ、何しやがるっ」
「動くとこぼれてしまう」
「ちょ、マジでコレ、どうすんだよっ」
懸命につま先を突っ張って、Gは膝が離れないようわずかに腰を浮かせた。
太股を震わせ、きつく眉根を寄せる。
苦しいならやめてしまえばいいものを。
律義と言うか何と言うか。
「く、くくっ」
雨月はこらえきれないといった感じで、笑い声をこぼした。
「てめっ、笑ってんなっ」
「すまぬ、つい」
軽く唇を重ねてからみぞおちに残った雫を舐め取り、水面に揺れる茂みへと口を落とす。
「Gは下の毛が薄うござるな」
「ぶっ殺すぞっ」
「だから汚い言葉は似合わぬと」
泉からすくい上げるように逸物を掴み、鈴口に爪をたてる。
「ぃた、ぁっ、しみ、るっ」
「物欲しそうにひくついているが」
「ひあっ、やめっ、ぁっ」
小さな穴の中にワインを擦り込ませるようにして、指先でいじってやる。
そうすると、うっすらと白濁とした粒が浮かび上がってきた。
「ぅあっ……さき、ジンジンする……っ」
「気持ち良いでござろう?」
「変な感じ、してっ、早く飲め馬鹿……っ!」
「そうか」
雨月はワインで軽く唇を湿らせると、
「Gの頼みなら仕方あるまい」
固くなり始めていたソレを一気に口の中に収めてしまった。
「ばっ、のむって、ちがっ、ぁあっ」
上顎に先端を擦りつけるようにして何度も挿抜を繰り返す。
「待てっ、まっ、んぁあっ」
熱が集まって。
気を取られて。
「ぅあっ、はぁっ、もっ、やめっ」
舌が絡んで。
吸われる感覚に。
「ぃっ、―――っ!」
Gは身を小刻みに震わせ、雨月の咥内に白濁を散らせた。
へたり込むように腰を落とすと、臀部がぬるい水溜りに触れた。
果てた瞬間にすべてこぼしてしまったらしい。
これではまるで――
「粗相してしまったようでござ」
すべて言わせることなく、平手で気楽な頭をはたいてやる。
「テメェのせいだろうが、ぁあっ!?」
両足首を取られ、背中が水溜りの中に落ちてしまう。
冷たい。
けれど。
雨月はそのまま細い両脚の間に身を入れるようにして、腰を捕まえて引き寄せた。
身を屈めてキスを落とし。
「ジョット達も部屋に戻ったようでござるな」
「それがどうしてこういう体勢になるわけだ」
「気兼ねなく声が出せるでござろう?」
「ド畜生が」
「こら」
言葉と呼吸を奪い取って。
何度も食らいつきながら、後口へと指を差し入れる。
「んっ……ふぁっ……っ」
濡れた下半身はひどく疼いて。
そんなものじゃ足りないと。
Gは絡む舌を甘く噛みながら、局部をほぐす手を掴み上げた。
「も、いいから」
間近に見つめあったまま、ワインのように艶やかな紅色の瞳を揺らして笑う。
「早く挿れろよ」
いっそ拒絶にも聞こえるほど直截的な誘い文句。
雨月は喉の奥で笑いながら、首筋や胸元に唇を這わせながら着物の下から自身を取り出した。
「やけに性急にござる」
「どっちが」
ワインと白濁の混ざった液体を絡め、後口へとあてがって。
「どちらも、かもしれぬなぁ」
笑いながら、一気に最奥まで貫いた。
「ぃっ、やぁああっ!」
身が裂けるような痛みに、Gは思わず雨月の側頭部に拳をぶち当てた。
「痛いでござる」
「せっ、せめて、ゆっくりっ、ぃ、挿れやがれ!」
「この方が悦いのであろう?」
「痛ぇんだよ!」
「動くでござるよー」
「ひぁあっ」
引き抜かれる痛みに喉が震える。
けれどまたすぐに満ちて。
虚脱と圧迫。
繰り返し。
「んっ、ふぁっ、あっ、ぅあっ」
水音。
痛みが痺れに変わって。
「やぁっ、ん、ぅくっ、はぁっ」
声が甘くなってきた頃合いを見計らって、雨月はGの胸元に舌を這わせた。
「そういえば答えをもらっていなかったな」
「はぁっ、ん、何、のっ」
「初めてか、どうか」
「テメェいっぺん死んでこ、ひぁっ、ソコやめっ」
慌てて声を隠そうとする手をテーブルに押さえつけて、敏感な一点を突く。
「やっ、だめっ、ばっ」
「他にも抱かれたことが?」
「ぁっ、なぃっ、あるわけ、ねぇだろっ!」
着物の襟を引き寄せ、強引に唇を重ね。
涙に濡れた瞳で睨み上げて。
「こんなマネ、テメェ以外の前で、できるかってんだよ……!」
雨月は驚きにわずかに目を見開いから、至極嬉しそうに目を細めた。
「なかなかの殺し文句でござるな」
「や、あぁっ」
そして、一気に挿抜の速度を上げた。
「や、待っ、はげしっ」
肌のぶつかる音。
深く。
深く。
痺れた熱が脳髄まで冒して。
「もぉっ、ぃっ、むりっ」
すがりつくように首筋に噛みついて。
「ぃくっ、ぃっ、あっ、うげつっ」
「あぁ、共に、な」
雫を落とす目許に舌を伸ばし、胸に抱きしめて。
「あっ、やあぁぁあっ!」
「――っ」
飛び散る白濁と。
きつく締まる感覚に、雨月はGの中に熱を吐き出した。
完全なる酩酊状態。
テーブルの上でぐったりと横たわるGを見遣りながら、雨月はやれやれと息を吐き出した。
ものは試しと口付けてみるが、反応は薄く呻き声のみ。
「まぁ、結構泥酔していたようでござるしなぁ」
着物を一枚脱ぎ、それで包むようにして抱き上げる。
目の前の惨状は戻ってからどうにかするとして。
雨月は腕の中のGを愛おしげに抱きしめて、戸口へと足を向けた。