[ 拍手お礼文ログ3(秋) ]
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『天高く、馬肥ゆる』(ディーノ×雲雀)
「ねぇ、そこ僕の場所なんだけど」
「ここ日向ぼっこには最適だな」
「どいてくれない」
「一緒に寝転べばいいじゃん」
「咬み殺すよ」
「ちょ、恭弥!?」
「ちょうど新調したところなんだ」
「何を!?」
「トンファー」
「ま、待て! 待ってください!!」
「この前、太ったって言ってたよね」
「あ、あぁ?」
「肉削げばダイエットになるんじゃない?」
「そ、そぐ!?」
「ほら、こうやって」
「ぎゃあっ」
「どうして避けるの」
「もっと健康的なダイエットはないのかよ!?」
「……肉の分際で」
「今ぼそっとすげぇ酷いこと言ったよな!?」
「群れてるから太るんだよ」
「まさかのこじつけだ!」
「ちょうど新しいギミックを足してみたんだ」
「何に!?」
「トンファー」
「ま、待っ――」
× × ×
でのひばってどうやって錬成するんだろう……
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『食欲の秋@黒曜ランド』(骸+千種+犬)
「焚き火ですか」
「えぇ。千種もどうです?」
「何を」
「犬が森で大量の栗を拾ってきたんですよ」
「またですか」
「今日はキノコも拾ってきら!」
「変なキノコじゃ……」
「どこかに赤松が群生しているみたいですよ」
「松茸ですか」
「その内さつま芋でも掘り当ててきそうですよね」
「イヌですからね」
「犬ですからね」
「俺がどうかしたれすか?」
「いいえ。栗は跳ねるので注意してくださいね」
「早く焼くぴょん!」
「直火で大丈夫なんですか」
「なんとかなりますよ」
「適当ですね」
「失敗すれば全部、犬に食べさせればいいことです」
「早く食べたいぴょん!」
「本物のバカだ……」
「なんらよ柿ピーのくせに!」
× × ×
今日も平和な黒曜ランドです。
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『スケルツァンド』(山本×獄寺)
「獄寺って何でも弾けんの?」
「何でもは常識的に無理だっつの」
「この曲好き」
「知ってんのか?」
「名前は知らない」
「ショパンの軍隊ポロネーゼ」
「誰それ」
「授業で習っただろ」
「ベートーベンなら知ってる」
「バッハは」
「カツラのヤツな」
「ぶっ」
「あ、笑った」
「笑ってねぇよ」
「あれ弾いてよ。この前の」
「ワルツか?」
「わかんねぇけど、楽しそうなやつ」
「これか?」
「あ、それそれ」
「モーツァルト」
「聞いたことある」
「これ聴くと集中力がつくんだと」
「へぇ、そうなのな」
「どうでもいいが、なんでずっと隣座ってんだよ」
「邪魔?」
「狭いんだよ。イス持ってこいよ」
「獄寺とくっつきたいんだもん」
「……かわいくねぇ」
「ひっで」
× × ×
スケルツァンド:音楽用語で「戯れるように」
放課後の音楽室とかでいちゃいちゃしてればいい。
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『赤くひとひら』(フゥ太×ランボ)
ひらひら。
ひらひら。
公園は宝箱。
カラフルな葉っぱが舞い踊る。
「ももじ!」
「もみじだよ、ランボ」
「これは?」
「たぶん桜じゃないかな」
「サクラは花だぞ」
「桜の木にも、葉っぱがあるんだよ」
「ふぅん」
「赤トンボ!」
「ほんとだ!」
「あっち!」
「ランボそっち行った!」
「逃げたああぁ!」
「泣かないの。ほら、どんぐりあげるから」
「すげぇ!」
「あっちにいっぱいあったよ」
「ランボさんもひろう!」
「栗のとげとげしたのに気をつけてね」
「いちょう! の実!」
「ちょ、それは!」
「うぎゃっ」
「あーっ!」
「フゥ太これくさいぃぃ!」
「ちょ、こっち持って来ないでよ!」
公園は宝箱。
でも、たまにハズレもある。
× × ×
小さい子は一度はやるような。
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『空を染め渡る朱』(骸×綱吉)
見上げた空に、一筋の。
「あ、飛行機雲」
「日が暮れるのも早くなったものですね」
「すげぇ、空が真っ赤だ」
「秋ですからね」
「あの辺の色とか好きかも」
「茜色、ですね」
「あかね色?」
「植物の色です」
「ふぅん」
「一気に興味なくしましたね、今」
「別に色の名前とかなぁ」
「少しは知る喜びを覚えたらどうですか」
「うーん……」
視線を落とした先には、長い長い影がふたつ。
「君はいつだって」
「骸はあかね色、好き?」
「え? まぁ、嫌いではないですが」
「何色が一番好き?」
「……群青、でしょうか」
「群青。うん、覚えた」
「覚えてどうするんですか」
「俺の知ってる骸が増えて、嬉しくなる」
きょとん、と鳩が豆鉄砲食らったような顔。
それから、じわりと。
「あ、あかね色んなった」
「……綱吉くんも、赤いですよ」
仏頂面をふいとそらして。
「そっ、そう、見えるだけだよ!」
「じゃあ、僕も、そう見えるだけです」
静かに歩を進めて。
どちらからでもなく手を繋いで。
小さく笑う。
「空、キレイだな」
「そうですね」
× × ×
家路は迷わないよう、手は繋いで。
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